「これ、静止画じゃ伝わらないな……」 新人教育の講師を任された際、既存の紙資料を見て真っ先に感じたことです。
複雑な機械の動き、特に「回転」のニュアンスは、言葉や図解だけでは限界があります。
「それなら、自分で動画を作ればいい」。
軽い気持ちで始めたこの挑戦は、AIとの数え切れないほどの対話と、プロ用3Dソフト「Blender」という未知の領域へのダイブへと繋がっていきました。
挫折しそうになりながらも「理想の動き」を手に入れるまでの、熱い試行錯誤の記録をお届けします。
紙の配布資料から「デジタル&動画」への転換
これまでの教育現場では、人数分の資料を印刷して配るのが定石でした。
しかし、今の時代、社内・社外のWebリソースを活用すればもっと効率的に学べるはず。
私は「配布資料ゼロ」を目指し、デジタルベースの教育プランを立てました。
ただ一つ、どうしても既存資料では補えない部分がありました。
それが「羽根車の回転」の説明です。
機械の心臓部とも言えるこの動きを、どうしても「生きた映像」で見せたかったのです。
画像生成AIとの「すれ違い」と限界
まずは手軽に、Geminiに「羽根車の回転動画」を作ってもらおうと考えました。
しかし、返ってきた答えは予想外の…「無理です」。
そんなことでは、あきらめません!
次にChatGPTに相談し、何度かラリーを繰り返すことで、ようやく希望に近い「静止画」を生成することに成功。
そこから「この画像を動かしてほしい」と頼んだところ、紹介されたのは外部の動画生成ツールでした。
しかし、いざ出力してみると、羽根車が回るのではなく「画像全体がぐるぐる回る」というシュールな結果に。「そうじゃないんだ!」というもどかしさが募ります。
未知の領域「Blender」への挑戦とAIインストラクター
諦めきれずにAIと対話を続ける中で、ひとつの光が見えました。
「少し操作が必要ですが、Blenderなら作れます」。
『Blender』、プロも使う本格的な3D制作ソフトとのことです。
インストールしてみると、画面は英語のメニューで埋め尽くされ、初心者にはどこを触ればいいのかも分かりません。
しかし、私にはAIという最強のインストラクターがいました。
「こんな感じの図を作って!」「この図を回転させて!」 AIにひとつずつ希望を伝え、3D空間の中に「理想の動き」を構築していく作業が始まりました。
予期せぬトラブル、そして「Gemini」との共闘
制作が佳境に入り、ゴールが見えかけたその時、予期せぬ事態が起こりました。
メインで使っていたChatGPTの無料枠が上限に達してしまったのです。
「ここまで来て、止まるわけにはいかない」。
ここで私は、もう一つのパートナーであるGeminiにバトンを渡しました。
これまでの経緯を共有し、そこからはGeminiとの二人三脚。
「ここが上手くいかない」「もっと滑らかに回したい」 何度も何度も、本当に何度もラリーを繰り返し、スクショを貼って説明したり、設定を微調整したり、たまに煽ったり…、とことんAIと対話を繰り返しました。
「やっとできた!」がもたらした確信
執念の末に完成した動画は、まさに私が求めていた「プロペラのように美しく回る羽根車」でした。
AIは魔法の杖ではありません。
時には断られ、時には勘違いをされ、ツールが使えなくなることもあります。
しかし、「何を作りたいか」という強い意志を持って対話を続ければ、未経験者であってもプロ用ツールを使いこなし、理想を形にできる。今回の経験で、そのことを確信しました。
おわりに
今回作成したアニメーションは、新入社員の目には「分かりやすい資料」として映るでしょう。
しかしその裏には、AIとの数千字に及ぶ対話と、試行錯誤のドラマが詰まっています。
「無理」と言われても、ツールが変わっても、あきらめない。
AIという頼もしい相棒がいれば、私たちの「伝えたい」という想いは、きっと形になります。
さて、次はこの技術を使って、どんな「0→1」を作ろうか。今からワクワクしています。
でわっ!!



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