【簿記二級】荷為替と補償債務

簿記二級合格への長い道のり　～七歩～

毎度ご覧いただき、ありがとうございます。ございございです。

本記事はこのような方に向けての内容をご紹介します。

簿記二級に挑戦中の方
簿記二級に興味がある方
資格取得を目指して頑張っている方

この記事でわかることは、
・荷為替（二級商業簿記）
・保証債務（二級商業簿記）
・手形の更改（二級商業簿記）

はじめに
「手形」
おわりに

はじめに

ふだん商売していると、こんな時ってありますよね!?

売買した商品が輸送中だけど早く現金が欲しーーー！！
手形の保証人にサインしちゃったけど不渡りになりそう…
手形を支払う期限になったけど現金がない…

こんな時に行う処理について今回は報告していきます。

「手形」

荷為替

貨物代表証券を担保に自己受為替手形を振り出すこと（試験では、その後の手形処理等も含まれる）

自己受為替手形

「自分が受取人の手形」を自分が振り出した手形

荷為替を振り出した場合（自分が商品を売る側）

振り出した手形金額が借方「受取手形」となる
「売上金額－受取手形」の残額を掛けとした場合、借方「売掛金」となる
商品売買は完了となるため貸方「売上」となる

借方	貸方
受取手形	売上
売掛金	売上

荷為替手形が決済された場合

手形を期日前に割引いて現金化した場合、借方「手形売却損」が発生する
現金化した手形を当座預金に入金した場合、借方「当座預金」となる
手持ちの受取手形がなくなるので貸方「受取手形」となる

借方	貸方
手形売却損	受取手形
当座預金	受取手形

委託販売で荷為替を取り組んだ場合（まだ売上が成立していない）

振り出した手形金額が借方「受取手形」となる
委託販売中の商品であり、商品現物は売れていないため貸方「前受金（負債）」となる
「前受金－受取手形」の残額を掛けとした場合、借方「売掛金」となる

借方	貸方
受取手形	前受金
売掛金	前受金

受託販売側で荷為替を引き受けた場合　（本来、受託品を受け取っただけでは仕訳なし）

委託者が受取人の手形を引き受けたので貸方「支払手形（負債）」が発生する
積送品は売れていないため、「あとでお金を受け取ることができる権利」の「受託販売」となる

借方	貸方
受託販売	支払手形

保証債務

本来の債務者（手形であれば振出人）が支払えないときに生じる保証人の支払い義務

自分が持っている手形を裏書譲渡する場合　or　割引く場合、保証債務（自分が保証人）に備えた処理をする

手形が不渡りとなった場合、自分が支払う義務に備えて借方「保証債務費用」を計上する
貸方は「保障債務（負債）」にて処理

借方	貸方
保証債務費用	保証債務

無事に手形が決済された場合

「保障債務（負債）」がなくなる
貸方を「保証債務取崩益（収益）」にて処理する
「保証債務費用」の処理は行わない

借方	貸方
保証債務	保証債務取崩益

裏書きした手形が不渡りとなった場合

借方は「不渡手形（資産）」で処理する　←手形受取人に対しては支払い義務があるが、振出人に対しては回収できる権利となるため
貸方は支払方法（現金、当座預金、などなど）にて処理する

借方	貸方
不渡手形	当座預金など

　3.保証債務が不渡手形となったので逆仕訳「保障債務」の処理を行う

借方	貸方
保証債務	保証債務取崩益

不渡手形の代金が回収できた場合

借方を回収方法（現金、当座預金、などなど）にて処理する
「不渡手形（資産）」がなくなるので貸方にて処理する

借方	貸方
当座預金など	不渡手形

手形の更改

約束手形の支払期日を延期してもらうために、新しい手形を振り出して旧手形を無効にすること

手形の更改を行った場合、借方は古い支払手形、貸方は新しい支払手形の金額で処理する、また延長費用は支払利息で処理する

古い「支払手形（負債）」を取り消す（借方）
延長するための費用を「支払利息」で処理する
新しく発行した手形を貸方「支払手形（負債）」にて処理する

借方	貸方
支払手形	支払手形
支払利息	支払手形

補足情報

為替手形の場合、「名宛人」は手形代金を支払う人、「指図人」は手形代金を受け取る人

自己受為替手形を振り出す　＝　売掛金を手形にかえて代金回収を確実にする

借方	貸方
受取手形	売掛金

おわりに

あらためて過去記事を見たら、読みづらっ(＠_＠;)　って思ったので今回は説明文＆表を使って記事をつくってみました。（過去記事については少しずつ修正していきます(￣▽￣;)）

この記事が、みなさまのお役に立てれば幸いです。でわっ！！

第七章ボリューム：112〜132ページ
全体進度：132／273ページ
二級勉強開始：2024年９月24日