【簿記二級】売買目的有価証券と満期保有目的債権、修繕引当金と退職引当金&精算表作成

簿記

簿記二級合格への長い道のり ~九歩~

毎度ご覧いただき、ありがとうございます。ございございです。

本記事はこのような方に向けての内容をご紹介します。

  • 簿記二級に挑戦中の方
  • 簿記二級に興味がある方
  • 資格取得を目指して頑張っている方

この記事でわかることは、
・売買目的有価証券の売買と決算処理
・満期保有目的債権の売買と決算処理
・修繕引当金と退職金
・簿記二級の決算手続き

はじめに

ふだん商売していると、こんな時ってありますよね。

  • 売買目的有価証券と満期保有目的債権の処理が違うって聞いたけど…
  • 従業員の退職金を準備しなきゃ!
  • 決算の時期がやってきた…

こんな時に行う処理について今回は報告していきます。

今回は第十~十二章です。

「有価証券」

売買目的有価証券と満期保有目的債権

有価証券の取得原価 = 購入代価 + 付随費用(売買手数料など)

基本処理

  • 配当金や利息を受け取った場合、受取配当金(収益)、有価証券利息(収益)で処理する
  • 株式や債権を売却し、代金を月末に受け取る場合、未収金(資産)で処理する
  • 売却時の差額は、有価証券売却益(収益)もしくは有価証券売却損(費用)で処理する

決算時の評価替え

売買目的有価証券の評価替え
借方貸方
売買目的有価証券有価証券評価益
満期保有目的債権の評価替えはしない
  1. ただし額面と異なる金額で購入(低い価額 or 高い価額)した場合は償却原価法で処理する
  2. 金利調整差額の当期加減額=金利調整差額✖︎(当期の所有月数÷取得日から満期日までの月数)
  3. 額面より安く購入しており、額面金額に近づける場合は以下仕訳
借方貸方
満期保有目的債権有価証券利息

利払日以外の日に公社債を売却した場合

保有していた期間の利息 = 端数利息(日割り計算) = 有価証券利息

借方貸方
現金など売買目的有価証券
有価証券利息
有価証券売却益

利払日以外の日に公社債を購入した場合

借方貸方
売買目的有価証券現金など
有価証券利息

「引当金」

修繕引当金

決算時に当期で行わなかった修繕を計上する(次期に延期)

当期に行う予定の修繕を「当期の費用」として計上する際の相手科目(貸方科目)

借方貸方
修繕引当金繰入修繕引当金

修繕費を支払ったとき

 借方:修繕引当金&修繕費(超える分)、貸方:当座預金など

借方貸方
修繕引当金当座預金など
修繕費

修繕を行わなかったとき

借方:修繕引当金、貸方:修繕引当金戻入(収益)

借方貸方
修繕引当金修繕引当金戻入(収益)

退職金

従業員が退職したときに支払う「退職金」に備えて引当金を設定する

借方貸方
退職給付費用(費用)退職給付引当金(負債)

退職金を支払ったとき

借方貸方
退職給付引当金現金など

「精算表と財務諸表」

試算表の作成 → 精算表の作成 → 財務諸表の作成 → 帳簿の締め切り

精算表作成

売上原価を仕入勘定で算定している場合の仕訳

棚卸減耗費を売上原価に含める場合

★商品評価損は、つねに売上原価に含める

  1. 前期からの繰越商品を仕入に振り替える
  2. 今期から次期に繰越す商品を仕入から振り替える
  3. 棚卸差異を棚卸減耗費で費用計上し、繰越商品を減らす
  4. 棚卸減耗費を今期の仕入に計上する
  5. 価値が下がった商品を商品評価損にて処理する
  6. 商品評価損を今期の仕入に計上する
借方貸方
仕入繰越商品
繰越商品仕入
棚卸減耗費繰越商品
仕入棚卸減耗費
商品評価損繰越商品
仕入商品評価損
棚卸減耗費を売上原価に含めない場合

棚卸減耗費を売上原価に含めない場合は仕入への振替は行わない(「含める場合の4.」の仕訳をしない)

売上原価に含めない場合は、損益計算書で「販売費及び一般管理費」に記載する

★商品評価損は、つねに売上原価に含める

棚卸減耗費と商品評価損を仕入に振り替えない場合

問題文に「棚卸減耗費と商品評価損は精算表上、独立の科目として表示する」と指示がある

  1. 前期からの繰越商品を仕入に振り替える
  2. 今期から次期に繰越す商品を仕入から振り替える
  3. 棚卸差異を棚卸減耗費で費用計上し、繰越商品を減らす(仕入への振り替えを行わない)
  4. 価値が下がった商品を商品評価損にて処理する(仕入への振り替えを行わない)
借方貸方
仕入繰越商品
繰越商品仕入
棚卸減耗費繰越商品
商品評価損繰越商品

おわりに

三級から久しぶりにやってきました、決算処理です。

三級の記憶があいまいなのでテキストを読んでても、???の連続です(-。-)y-゜゜゜

これは、いったん復習が必要のようですな…

まぁ、マイペースでいきましょう…

でわっ!!

第十章ボリューム:176〜189ページ
第十一章ボリューム:192〜196ページ
第十二章ボリューム:198〜208ページ
全体進度:208/273ページ
二級勉強開始:2024年9月24日

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