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【簿記二級】工業簿記《部門別個別原価計算&総合原価計算その①》

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簿記二級合格への長い道のり ~十四歩~

毎度ご覧いただき、ありがとうございます。ございございです。

本記事はこのような方に向けての内容をご紹介します。

  • 簿記二級に挑戦中の方
  • 簿記二級に興味がある方
  • 資格取得を目指して頑張っている方

この記事でわかることは、
部門費の配賦
実績データから各原価の算出方法

はじめに

ふだん製造業をしていると、こんな時ってありますよね。

  • 直接作業以外の費用って、どうやって計算するの?
  • ひと月の合計作業時間は分かったけど、その後どうしたらいいの?

こんな時に行う処理について今回は報告していきます。

今回は第六、七章です。

テキスト

使用しているテキストはこちら、

「部門別個別原価計算」

  • 組み立て、加工など製造に直接関わる部門を「製造部門」
  • 運搬や修繕など間接的に関わる部門を「補助部門」と呼ぶ

補助部門費の配賦

  • 建物減価償却費は各部門の占有面積で配賦する
  • 電力料は各部門の電力消費量で配賦する

集計された補助部門費を製造部門へ配賦する

運搬や修繕などの部門に集計された金額を配賦基準にもとづき配賦する

直接配賦法

配賦基準に補助部門への割合が記入されていても無視して製造部門のみで割り振る方法

相互配賦法

  1. 一旦、部門を無視して配賦基準に記入されている全ての割合に配賦する
  2. その後、補助部門に配賦された各金額を製造部門のみに各製造部門割合で配賦する
    「1.」の際、自部門には配賦しないこと

製造部門費の配賦

  1. 補助部門費を配賦することで製造部門費が算定される
  2. 算定された製造部門費を各製造指図書(各製品)に配賦する
  3. 各製造部門費(合計) ÷ 各製造部門直接作業時間」で、円/時間を算出し各製品の時間を配賦する

製造部門費の予定配賦

  • 実際発生額から製造部門費を算出するのではなく、期首に予定額を決め運用する方法
  • 各製造部門費予算額 ÷ 基準操業度」にて決定する

予定配賦を使用した際の月末処理 ※製造間接費配賦差異と同じ処理

  • 「製造部門費配賦差異」勘定で処理する
  • 年度末は「製造部門費配賦差異」を売上原価に振り替える

「総合原価計算①」

同じ製品を大量に生産した場合

完成品単位原価 = 完成品原価 ÷ 完成品数量

直接材料費

製品を作り始めたら使用したこととなる費用「月末完成品 + 月末仕掛品

加工費

  • 加工が進むにともなって発生する費用
  • 月末仕掛品は完成品換算量にて算出する
  • 完成品換算量 = 仕掛品数量 ✖︎ 加工進捗度

例題

生産データ製造原価データ
月初仕掛品60個(進捗度50%)月初仕掛品原価
当月投入180個直接材料費6,000円
合計240個加工費4,680円
当月製造費用
月末仕掛品40個(進捗度80%)直接材料費21,600円
完成品200個加工費31,512円

直接材料は工程の始点で投入

上記内容にて、

  • 月末仕掛品原価
  • 完成品原価
  • 完成品単位原価

を求める

先入先出法
1.直接材料費を算出する

月初仕掛品
 6,000円÷60個=100円

月末仕掛品
 21,600円÷180個=120円
 ?=120円×40個=4,800円

完成品
 6,000円+21,600-4,800円=22,800円

2.加工費を換算数量にて算出する

月初仕掛品完成品換算
 60×0.5=30個

月末仕掛品完成品換算
 40×0.8=32個

月初仕掛品
 4,680円÷30個=156円

月末仕掛品
 31,512円÷202個=156円

3.各原価算出

月末仕掛品原価
 120円×40個+156円×32個=9,792円

完成品原価
 直接材料費:22,800円
 加工費:4,680円+(31,512円-(156円×32個))=31,200円
 22,800円+31,200円=54,000円
 ※月末仕掛品を除くことを忘れずに!!

完成品単位原価
 54,000円÷200個=270円/個

平均法
1.直接材料費を算出する

6,000円+21,600円=27,600円
27,600円÷240個=115円/個

2.加工費を換算数量にて算出する

月初仕掛品完成品換算
 60×0.5=30個

月末仕掛品完成品換算
 40×0.8=32個

(4,680円+31,512円)÷232個=156円/個

3.各原価算出

月末仕掛品原価
 115円×40個+156円×32個=9,592円

完成品原価
 直接材料費:6,000円+(21,600円-115個×40個)=23,000円
 加工費:4,680円+(31,512円-(156円×32個))=31,200円
 23,000円+31,200円=54,200円
 ※月末仕掛品を除くことを忘れずに!!

完成品単位原価
 直接材料費(1.の内容)
 6,000円+21,600円=27,600円
 27,600円÷240個=115円/個

加工費(2.の内容)
 (4,680円+31,512円)÷232個=156円/個

単位原価
 115円+156円=271円/個

おわりに

今回は各原価の算出方法について学びました。

今までは新しい勘定項目をひたすら覚えるイメージでしたが工業簿記の原価計算は費用の流れを把握したうえで計算を行うのでグッと難易度が上がった気がします。

なかなか先に進むスピードも気力も落ちてきましたがゴールは近づいてきているので気合と根性で頑張りたいと思います。でわっ!!

第六章ボリューム:83〜102ページ
第七章ボリューム:105〜116ページ
全体進度:116/246ページ
二級勉強開始:2024年9月24日
工業簿記勉強開始:2025年3月6日

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