簿記二級合格への長い道のり ~十六歩~

毎度ご覧いただき、ありがとうございます。ございございです。
本記事はこのような方に向けての内容をご紹介します。
- 簿記二級に挑戦中の方
- 簿記二級に興味がある方
- 資格取得を目指して頑張っている方
この記事でわかることは、
・製造間接費差異、予算差異、操業度差異、能率差異について
・パーシャルプランとシングルプラン
・全部原価計算と直接原価計算
・予算実績差異分析
はじめに
ふだん製造業をしていると、こんな時ってありますよね。
- 予算と実績の値に差があるけど、なんで?
- 予実の差は何の値が影響してるの?
こんな時に行う処理について今回は報告していきます。
今回は第十二&十三章(最終章)です。
テキスト
使用しているテキストはこちら、
標準原価計算
例題
生産データ
当月投入量(完成品換算量):110個
製品1個あたりの標準製造間接費
@30円×3時間=90円
※@30円、標準配賦率
※3時間、標準直接作業時間
※製造間接費は直接作業時間を基準に配賦している
製造間接費の月間予算額
製造間接費の月間予算額:10,500円
基準操業度:350時間
(変動比率:@10円、固定費予算額:7,000円)
当月の製造間接費実際発生額と実際直接作業時間
製造間接費実際発生額:10,000円
実際直接作業時間:250時間
製造間接費差異を計算し、予算差異、操業度差異、能率差異に分析する
製造間接費差異
標準製造間接費で当月投入数を生産した場合の金額と実際金額の差
110個×90円=9,900円
9,900円-10,000円=△100円(不利差異)
予算差異
実際作業時間を予算に当てはめた際の「予算許容額」と実際金額の差
まず、予算許容額を算出する
実際時間250時間×変動比率@10円+固定費予算額7,000円=9,500円
9,500円-10,000円=△500円(不利差異)
操業度差異
固定費予算額を時間単価(固定比率)に置き換え実際作業時間との差→金額差を算出する
固定費予算額7,000円÷基準350時間=20円/時間
実際250時間×20円/時間=5,000円
5,000円-7,000円=△2,000円(※不利差異)
※本来350時間(7,000円)稼働するところが250時間(5,000円)しか稼働していないため不利差異
能率差異
当月投入数と標準時間から当月投入標準時間を算出し、実際時間との差→金額差を算出する
110個×標準3時間=330時間
標準@30円×(330時間-実際250時間)=2,400円(有利差異)
パーシャルプラン
パーシャル直訳:部分的、一部
仕掛品勘定の当月製造費用を実際原価で記入する方法
シングルプラン
仕掛品勘定の当月製造費用を標準原価で記入する方法
補足
標準原価計算では当月製造費用以外は全て標準原価で記入する
当月製造費用のみパーシャルorシングルのどちらかで記入する
直接原価計算
全部原価計算
製品の生産が0個では原価0円とし、1個からは原価×個数で算出する
直接原価計算
生産が0個でも原価償却費などの固定費を計上し、1個からは変動費×個数と固定費で計上する
- 全部原価計算は仕掛品から製品に振り替える際に固定製造原価を個数で割るが直接原価計算は損益計算書上で固定製造原価を全額計上する
- 損益計算書では直接原価計算の営業利益を全部原価計算の営業利益に合わせる必要がある=【固定費調整】を行う
- 全部原価計算の利益=直接原価計算の利益+期末製品に含まれる固定製造原価+期首製品に含まれる固定製造原価
高低点法による変動費と固定費の算出
問題文にて与えられた情報の最低生産量と最高生産量の値から変動費と固定費を算出する
例題
2月生産2個原価1,300円(最低)、5月生産8個原価1,600円
最高原価1,600円-最低原価1,300円=300円
最高個数8個-最低個数2個=6個
300円÷6個=50円/個 ⇦変動費
最低原価1,300円-(50円×最低個数2個)=1,200円 ⇦固定費
※固定費の計算は最高点の値で計算しても同じ値となる
予算実績差異分析
予算と実績データから売上高差異、販売価格差異、販売数量差異を算出する
予算 | 実績 | |
販売数量 | 40個 | 45個 |
販売価格 | @200円 | @180円 |
変動費 | @120円 | @120円 |
固定費 | 2,000円 | 2,000円 |
1.まず損益計算書を作成する
予算 | 実績 | |
売上高 | 8,000円(40×200) | 8,100円(45×180) |
変動費 | 4,800円(40×120) | 5,400円(45×120) |
貢献利益 | 3,200円(8000-4800) | 2,700円(8100-5400) |
固定費 | 2,000円 | 2,000円 |
営業利益 | 1,200円(3200-2000) | 700円(2700-2000) |
2.売上高差異
8,100円-8,000円=100円(有利差異)
3.販売価格差異
販売価格が予算値だった場合の差
実績45個×予算値200円=9,000円
実績8,100円-9,000円=△900円(不利差異)
4.販売数量差異
販売数量の差を金額換算したもの
実績45個-予算40個=5個(有利差異)
5個×予算値200円=1,000円(有利差異)
※金額換算する基準は予算値(販売価格200円)となる
おわりに
ついに、とうとうテキストを読破しました\(^o^)/
明日からは過去問に挑戦し試験に向けて特訓していきたいと思います。
なんとか勉強開始から一年以内で試験に挑戦できるように頑張っていきます。
でわっ!!
全体進度:246/246ページ
二級勉強開始:2024年9月24日
工業簿記勉強開始:2025年3月6日
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